イベリコ豚専門店イベリコ屋です。
イベリコ豚はもちろん、 生ハムの情報や、スペインの歴史、旅に関する【お役に立てる情報】を配信していきます。
スペインの名産品ハモン・イベリコの生産は、サマランカ、エストレマドゥーラ、アンダルシアなど、 スペイン南西部に集中してしています。 スペインの中でもハモン・イベリコの原産地呼称(Denominación de Origen)の承認を受けた地域はたったの4か所だけ。 中でもアンダルシア地方ウエルバ県(Huelva)にあるハブーコ村(Jabugo)は、 ハモン・イベリコの聖地として有名な地域です。
今回は生ハムの聖地、ハブーコ村(Jabugo)についてお伝えします。
■ハブーコ村(Jabugo)
スペイン南部アンダルシア地方のウエルバ県(Huelva)にハブーコ村(Jabugo)はあります。 ポルトガル南部と国境に位置する、人口約2,500人ほどの小さな村です。 1700年頃、ハブーゴ村にスペインで最初のイベリコハムを製造する会社ができました。
□ハブーコ村でハモン・イベリコが生産される理由 なぜスペインの中でもハーブゴ村には多くの生ハム製造会社が集まるのでしょうか。 その秘密は、この地域独特の気象・気候条件にあります。
ハブーコ村は、標高700メートルという高地にあります。そのため一日の気温差が激しい地域です。 その自然由来の温度変化に加え、冬の冷たい北風と夏の穏やかな気候が相なる地域。 この自然条件が独特の風味を決定づけると言われています。
ハブーコ村での生ハム製造は、原料となるイベリコ豚の飼育から熟成までを自然の恩恵を受けながら行われています。
□ハブーゴ村とギフエロ村の違い ハブーコ村と同くハモン・イベリコの産地として有名な地域にギフエロ村を挙げる方も多いでしょう。 ギフエロは標高1000メートルほどにある、人口約6,000人ほどの村。加工肉の村と呼ばれるほど、加工肉の生産が盛んな地域です。
標高700メートルのハブーゴ村に比べ、標高1000メートルもあるギフエロの冬は、ハーブゴ村に増して寒さが厳しい地域です。 どちらの地域も昼夜の寒暖差は大きいですが、ハブーゴ村はギフエロより温暖であるため、熟成が進みます。 そのため、同じハモン・イベリコでも、ハブーゴ村で製造されたハモン・イベリコは濃厚でパンチが効いた味わいがに仕上がります。 一方で、ギフエロ村で製造されたハモン・イベリコは優しく上品な味わいに仕上がると言われています。
■ハーブゴ村の名所
日本では知名度が低く、どんな村なのかご存知ない方も多いかと思います。 最後にハーブゴ村の名所をご紹介します。
□生ハム工場見学 ハーブゴ村では生ハムの工場見学をしている製造工場がいくつかあります。個人ツアーでもあらかじめ電話で問い合わせると見学することができるようです。 工場見学では、生ハムの歴史の解説や製造工程の見学、最後にレストランで試食ができます。 色々な種類の生ハムを食べ比べできる場合もあるそうです。
□街並み スペインで“一番美しい白い村”とよばれるフリヒリアナ市街地と同様、ハーブゴ村にも狭い路地の両側に白い壁の家々が軒を連ねるエリアがあります。 街並みを楽しみながらゆっくり村を探索するのもおすすめです。
生ハムの聖地と知られるハブーコ村。 豚の牧場が広がる、のどかなこの地域で最高のハモン・イベリコが製造されます。 生ハムを食す際は、ぜひ生産される地域や地方についても知識を深めておくとその美味しさや製造の秘密を知ることができるかもしれません。
贈り物や、自分へのご褒美にぜひ
|