イベリコ豚専門店イベリコ屋です。
イベリコ豚はもちろん、 生ハムの情報や、スペインの歴史、旅に関する【お役に立てる情報】を配信していきます。
■スペインにおけるコロナの現状
スペインは今春、新型コロナウイルス流行の第1波で大打撃を受け、世界的にも最も厳格なロックダウンを実施しました。 連日ニュースでも取り上げられたこともあり、周知の方も多いかもしれません。 第1波の厳しいロックダウンを経て感染者人数を減らしたスペインですが、緊急事態宣言解除後バカンスシーズンも相まってとてつもない勢いで感染者の人数が右肩上がりに推移しています。
結果、10月16日には1日で15186人という、第1波ピーク時の2倍近くの新規感染者が確認されました。 そして累計感染者数が100万人を超えたのは、アメリカ、インド、ブラジル、ロシア、アルゼンチンに続いて6カ国目です。なおも11月上旬にかけて右肩上がりに感染者が増え、マドリードではICU(集中治療室)の利用率が約110%までになりました。 感染者が増えているだけではなく、医療現場が再度ひっ迫しつつある状況下にもあるようです。
またペドロ・サンチェス首相は10月下旬にテレビ放送された演説で、夜11時から翌朝6時までの外出禁止を10月25日から実施すると発表。 さらに、異なる世帯の集まりは、公的か私的かにかかわらず、最大6人に限定するとしています。 サンチェス氏は「過去半世紀で最も深刻な問題だ」と述べ、上記の規制期間を6カ月間に延期するよう議会に求めるそうです。
このように日本のみならず、スペインにおいても新型コロナウイルスの影響は著しく、経済・社会活動の停滞がみられています。
■コロナによるスペイン産生ハムの現状
□コロナ渦中のスペイン生ハム スペインの生ハムも新型コロナウイルスの影響を大いに受けていると言っても過言ではありません。現にスペイン産生ハムの最大の消費先であるヨーロッパ内での消費量は、急落しています。
その背景には、スペイン全土から生ハムの中心消費者である観光客が消えたため。 イベリコ豚の生ハム消費の90%がホテルやバルと言われています。 3月から続く新型コロナウイルスの影響で、観光客がいなくなり高級生ハムの需要が激減している現状が伺えます。
イベリコ豚を原料とするハモン・イベリコは、養豚から約4年〜6年もの長い歳月をかけて生ハムとして製品化し市場に出ます。しかし今回の新型コロナウイルスの影響などで一度でも生産・製造のラインがストップしてしまうと、復旧までに多くの時間・費用・労力がかかると言われています。
遠く離れた日本でもそんな現状に直面するスペイン産生ハムの存続維持・救済のため、様々な活動が行われています。 下記は日本における活動の一部です。
□海外輸入品におけるウイルス感染の心配 食品など生き物ではないものからの新型コロナウイルスの感染は、現在のところエエビデンスが確認されていません。(2020年12月現在)
また生ハムのような輸入品は、スペインから日本に渡るまで最低でも数十日の時間を要します。 仮に生ハム上に存在していたとしても、日本に入るまでには死滅する可能性が高いでしょう。
また生ハムという食品の性質上、食す前には表面を分厚く削ります。 そのような点からも、生ハムを経由しての新型コロナウイルス感染のリスクはきわめて低いと言えるでしょう。
スペイン首相のサンチェス氏は、第1波の3〜4月に実施した厳重なロックダウンは繰り返したくないと表明しています。 日本でも新型コロナウイルスに関するのニュースを耳にする日がまだ多いですが、早く落ち着く日を願うばかりです。
贈り物や、自分へのご褒美にぜひ
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