イベリコ豚専門店イベリコ屋です。
イベリコ豚はもちろん、
生ハムの情報や、スペインの歴史、旅に関する【お役に立てる情報】を配信していきます。
■イベリコ豚とは?
イベリコ豚の祖先は、当時イベリア半島に住んでいたケルト・イベリア人によって放牧された豚が始まりといわれています。
成長が早く繁殖力が強い一般的な養豚と比較し、イベリコ豚は家畜として改良されることなく原種に近い生態を保っています。
地中海性気候の乾燥が激しい環境で生息するイベリコ豚は、自らの成長スピードを遅くし、
子豚の出産数を制限することで紀元前3000年も前から長い年月の中で厳しい環境下でも
長くその生態を崩すことなく繁殖を続けてきました。
同じイノシシを祖先に持つ一般的な養豚とイベリコ豚ですが、その性質をは全く異なります。
さらにその飼育方法も一般的な養豚と異なります。
イベリコ豚は、スペインの公的機関であるイベリコ養豚協会に登録され、飼育や繁殖方法など出荷に至るまで厳密に管理されています。血統・飼育環境・飼料などを含めスペイン政府の認証を得ることができた豚のみイベリコ豚を称することができます。
□ハモン・イベリコ
ご紹介したイベリコ豚から製造された生ハムはハモン・イベリコと呼ばれます。
原料となるイベリコ豚の餌や飼育環境によって、生ハムのランクが変わります。
味わいや風味、品質もそのランクに応じて変化を感じることができるでしょう。
■スペイン人とイベリコ豚
陽気なスペイン人の夕べは生ハムがないと始まらないと言われるほど。
スペインの代表的な生ハムは、スペイン原産の黒豚から作られる「ハモン・イベリコ」と
白豚から作られる「ハモン・セラーノ」の2つ。
中でもスペイン原産の黒豚から作られる「ハモン・イベリコ」は、2003年に輸入が解禁され、
日本でもその知名度は一気に高まりました。スペイン人が世界に誇るハモン・イベリコ。
スペイン人のみならず世界の美食家がその素晴らしい味わいを称賛します。
その味わいはさることながら、値段も相応のもの。通常の生ハムの5〜10倍の値段がつくことがほとんどです。
スペイン人の憧れでもあり、丸ごと1本をみんなに振舞うのは成功の証とさえ言われます。
結婚式など大きな祝宴の際には、メイン料理の1つとして提供され、
コルタドールがそのカット技術を駆使して生ハムをふるまいます。
またクリスマスなど家族みんなが集まるシーンでは、一般家庭でも脚のま
まワンホールのハモン・イベリコを購入し、自宅でカットして食べる光景がよく見かけられます。
このように、ハモン・イベリコはスペイン人にとって昔から大切な行事の場に欠かすことのできない料理の1つ。
そしてその原料となるイベリコ豚は、スペイン人にとって長い歴史の中で作り上げてきた芸術品と言っても過言ではありません。
古代ローマ帝国時代から厳格な規制の中で飼育されたイベリコ豚への愛情は計り知れぬものがあります。
本物のハモン・イベリコを食す際は、ぜひハモン・イベリコの生産背景や、
なぜハモン・イベリコがその地だけでしか生産できないのか、などについても着目してみると面白いかもしれません。
また本場スペインに行かれた際は、スペインでのイベリコ豚の位置づけに注目してみてください。
昔からのスペイン人の習慣・家庭・風土に根付いたイベリコ豚は、スペイン人にとってなくてはならない国の宝の1つ、
長く続く伝統的な食文化の根幹ということを感じることができるでしょう。
知識1つでそのモノの価値を知ることができる。イベリコ豚を原料としたハモン・イベリコはそんな食材の1つです。
贈り物や、自分へのご褒美にぜひ
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