イベリコ豚専門店イベリコ屋です。
イベリコ豚はもちろん、
生ハムの情報や、スペインの歴史、旅に関する【お役に立てる情報】を配信していきます。
チーズ生産国と言えば、ラクレットチーズで有名なスイス、ゴーダチーズやスモークチーズの原産となるオランダ、
日本人にも食べやすいクセの少ないモッツァレッラチーズの生産国イタリアなどが有名ですね。
実はスペインも他のヨーロッパ諸国に並び、世界で有数のチーズ生産・消費国。
しかし、他の国のチーズと比べ、スペインチーズは日本への輸入量・種類が少なく、
どんな種類のチーズがあるのか知らない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、スペインのチーズについてお伝えします。
■スペインチーズの特徴
スペインは他のヨーロッパ諸国とは異なり、牛より山羊や羊の酪農が盛んです。
そのためスペインのチーズの生産割合は、山羊乳から生産されるチーズが全体の60％近くを占めています。
また、山羊乳と羊乳、牛乳を混合し製造されたチーズも多く出回っています。
さらに地域性に富んだ多様な種類があるのもスペインならでは。
スペインは半島や渓谷、山岳地帯など地域によって地形が大きく異なります。
そのため、スペインの中でも地域ごとに独自の食文化が発達し、
他の国には見られない多様性のあるチーズを生産することとなりました。
■スペインチーズの種類
スペインチーズは、原料はもちろん、形や製法など個性的なチーズがたくさんあります。
今回は、4つのスペインチーズをご紹介します。
□ケソ・マンチェゴ（Queso Manchego）
小説ドン・キホーテの中で、ドン・キホーテの相棒サンチョ・パンサの好物として登場することでも有名なチーズ。
スペイン中部に位置するラ・マンチャ地方で羊乳から作られる、ハードタイプの原産地呼称保護チーズです。
羊乳特有の優しい甘みが特徴。
最近では日本でもチーズの専門店やスーパーのチーズコーナーでも見かけるようになりつつあります。
□ケソ・イベリコ（Queso Iberico）
名前に”イベリコ”を持つチーズ。古くからイベリア半島で製造され、牛・羊・山羊の3つの乳を混合して作られています。
それぞれの乳の特性が活かされ、酸味としっとり感のバランスが取れたマイルドな味わいが特徴です。
クセのないケソ・イベリコは、奥深いコクを持つハモン・イベリコとの相性も抜群です。
□ケソ・デ・バルデオン (Queso de Valdeón)
カエデの葉で包み熟成させるという独特の伝統製法で作られるケソ・デ・バルデオン。
牛の生乳を主体としながらも、わずかに加えられる山羊乳から、心地よい酸味とコクを生み出します。
ブルーチーズ故、独特の酸味・味わいを有しますが、一度食べたら忘れられないその味は、虜になる方も多いとか。
重めの赤ワインや甘口のシェリーなどを合わせ、じっくりと味わいたくなるチーズです。
□テティージャ（Queso Tetilla）
特徴的な形状のテティージャは、スペイン語で「おっぱい」という意味を持ちます。
そのふくよかで柔らかく、ミルキーな味わいは、スペインでも人気があります。
テティージャは、スペイン西北端のガリシア地方で牛の生乳を原料として製造されます。
牛の生乳が原料なだけあり、クセがなくクリーミーな舌ざわりを持ちます。
スペインではパンやクラッカーに乗せてジャムと一緒にデザートチーズとして食べられるのが一般的です。
今回ご紹介したのは、ほんの一部ですが、その種類や個性の多様さをお分かり頂けたのではないでしょうか。
日本ではまだまだ知名度が低いチーズでも、現地では人気を集めるものも。
お取り寄せなどで自分にお気に入りのチーズを探してみるのも良いかもしれませんね。
生ハムとの相性もぴったりのチーズは、お互いにその美味しさを高めあってくれる食材でもあります。
ぜひお気に入りのチーズを見つけ、生ハムとの食べ合わせを楽しんでみてください。
贈り物や、自分へのご褒美にぜひ
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