イベリコ豚専門店イベリコ屋です。
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広い貿易ルートや、ギリシア人・ローマ人・アラブ人などそれぞれ異なる文化の民族が訪れた歴史を持つスペイン。
多くの国や文化から影響を受けたスペインの食文化は、特色豊かです。
また歴史だけではなく、ビスケー湾、大西洋、地中海の3つの海に囲まれ、
地中海周辺の穏やかな自然環境はスペインの食文化をさらに発展させました。
今回はそんなスペインの食文化についてお伝えします。
■スペインの主食
パエリアが日本にも浸透しつつあるせいか、
「スペインの主食=米」というイメージをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
実はスペインの主食はパン。地域によって多少種類は異なりますが、隣国のフランスと同様バケットが主流です。
■モーニング・ランチ・ディナー
スペインの3食(モーニング・ランチ・ディナー)は、日本の習慣と大きな違いがあります。
◇モーニング
地域にもよりますが、スペイン人は朝ごはんを2回食べる習慣があります。
1回目の朝食は「desayuno(デサユノ)」、2回目の朝食は「Almuerz(アルムエルゾ)」と呼ばれています。
日本と比べると夕食の時間が非常に遅いスペインでは、朝食時お腹が空いていないことがほとんど。
そのためコーヒーとクッキーなど軽く1回目(デサユノ)の食事を済ませます。
一方で10時〜11時頃の、朝食とランチの間の食事をアルムエルソと呼びます。
バケットにスペインの生ハム、ハモン・セラーノやチョリソーを挟んで作るサンドイッチや、
スライスしたパンの表面にトマトをこすりつけてオリーブオイルをかけたパン・コン・トマテが定番です。
◇ランチ
スペインのランチタイムは2時からが一般的。また日本と違い、ランチがメインの食事になります。
そのため、スペインでは昔からお昼に2時間以上時間をかけてゆっくり食事をする習慣があります。
近年では、国際社会の習慣に合わせ少しずつその時間は短縮されつつあります。
しかし週末など家族みんなが揃う時は、2〜3時間かけてゆっくりお喋りを楽しみながらランチを食べる習慣が残っています。
◇ディナー
スペインでは夕食時間も遅め。日没が9時以降になるため、22時頃から夕食が始まることも珍しくありません。
小さい子どもがいる家庭でも21時頃から夕食がスタートします。
お昼ごはんがメインの食事になるため、夕食は軽めに済ます人が大半。サラダやスープなど簡単な食事が中心です。
食事の時間帯が遅く、1日のメインの食事がランチという点などは、スペイン独自の食文化と言えそうですね。
■家庭料理
日本でもメジャーになりつつあるスペイン料理。続けて、スペインで昔から食べられている家庭料理をご紹介します。
◇パエリア
サフランを加えたお米と魚介や肉、野菜などの材料を混ぜ合わせて作る料理です。
元々はバレンシア地方の郷土料理で、その起源は9世紀頃にさかのぼる、歴史あるスペイン料理の1つです。
◇トルティーヤ
トルティーヤとは、スペイン風の料理で中にじゃがいもを入れるのが一般的。
スペインでのトルティーヤの位置付けは、日本のお味噌汁のような存在。
家庭や地方によっても様々で古くからスペインの家庭料理として親しまれています。
◇タパス
お酒が好きな方には、タパスがおすすめ。スペインのバルでも定番料理の1つ。
この一口サイズの小皿料理は、スペイン原産のハモン・セラーノを載せたり、
チーズやオリーブを載せたりとその種類は無限大。
自分のオリジナルのタパスを作って楽しむのも良いかもしれませんね。
3つの海に面し、地中海の気候の恩恵を受けた自然豊かなスペイン料理の特長は、
その土地ならではの自然の恵みを率直に料理する点。
新鮮な素材そのものを味わう料理が多く、今ではスペインのみならず世界中で愛される料理の1つとなりました。
食文化も日本と違う点が多く、スペインらしさを感じるところがたくさんあります。
その土地や国の食文化を知ることで、その料理が食べられるようになった背景や、
昔からその土地の料理として親しまれていた理由を知ることが出来ます。
興味がある方は、ぜひご自身でも調べてみてはいかがでしょうか。
贈り物や、自分へのご褒美にぜひ
https://www.iberico.co.jp/
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