イベリコ豚専門店イベリコ屋です。
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■生ハムとチーズの楽しみ方
生ハムとチーズは一般的に相性が良く、 オードブルや前菜、お酒のおつまみとして一緒に提供されることも珍しくありません。 ”生ハムとチーズの組み合わせが大好き!”という方も多いでしょう。
しかし一方で最近は世界中の様々な生ハムやチーズが日本に輸入されるようになり、どんな組み合わせでも美味しく食べられるというわけにはいかなくなりました。 組み合わせ次第では、せっかくの生ハムの肉の旨味、チーズの風味が台無しになってしまうケースもあります。
それぞれの個性に合わせた組み合わせを知ることで、 従来の味に勝る美味しさを体験できるでしょう。
今回は、生ハムとチーズの相性についてお伝えします。
■相性の法則
生ハムとチーズの相性の良さは下記2つの効果によって発揮されます。
1)相加効果 生ハム・チーズそれぞれが持つ特性のよく似たもの同士を食べ合わせる方法です。 ワインと肉も重厚感のあるワインとガッツリとした肉が合うのと同じく、”似たもの同士は味が調和しお互いの美味しさを引き出す”という相加的な効果が期待できます。
2)対比効果 反対に個性が相反する生ハムとチーズを組み合わせることで”双方の旨味・美味しさを引き立てる”という創造性の高い対比効果が期待できます。 スイカに塩をかけると甘く感じる現象もこの対比効果を活用したものです。 舌には甘さと辛さを感じる神経が別にあります。塩辛さは甘さよりも早く感じ、その差によって後から感じる甘さがより一層強く感じられます。
相乗効果を狙う食べ合わせであれば、熟成期間に注目すると良いでしょう。 生ハムもチーズも熟成期間が長いほど、 タンパク質の分解が進み旨味成分の1つであるチロシンが生成されます。 お互いの旨味成分が程よく融合し、最高の食べ合わせとなります。
また生ハムやチーズのそれぞれが持つ味わいを活かした組み合わせもおすすめです。 山羊などのクセの強いチーズは、やはり濃厚なハモン・イベリコなどと組み合わせて食べると「意外にも合うかも!」と感じられるかもしれません。
人によって好みの差は出るかもしれませんが、ハモン・イベリコの産地スぺインでは、チーズの製造も盛ん。 スぺインのチーズ製造は生産割合の6割が山羊乳製のチーズという特徴があります。 オランダやスイスもチーズ大国として有名ですが、スペインほど山羊乳製のチーズの生産が全体の割合を占めることはありません。 スペイン現地では、スペイン産の山羊乳製のチーズとハモン・イベリコという組み合わせは昔から一般的であることからもその組み合わせがマッチしていることがうかがえます。
一方で対比効果においては、 塩気のある生ハムに甘味のあるチーズを組み合わせる方法が挙げられます。 最近はドライフルーツの彩りがとても綺麗なフルーツチーズといったデザートとしても楽しめるチーズが人気です。 そのようなチーズと組み合わせることで生ハムの塩気がより一層チーズの甘味を引き立ててくれます。
ただ市販の生ハムとチーズを組み合わせるよりも、まずはチーズと生ハムとの相性のルールを知ることが大切です。 それぞれのチーズと生ハムの特長をよく掴んだ上で生ハムとチーズを選ぶことで、その美味しさと楽しみはさらに膨らむことでしょう。
ぜひ自分にぴったりの生ハムとチーズの組み合わせを見つけてくださいね。
贈り物や、自分へのご褒美にぜひ
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