イベリコ豚専門店イベリコ屋です。
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生ハムの情報や、スペインの歴史、旅に関する【お役に立てる情報】を配信していきます。
世界中で親しまれるおつまみと言えば、チーズや生ハムを挙げる方が多いのではないでしょうか。
特にワインとのマリアージュは最高の組み合わせ。加えてチーズと生ハムの両方を存分に堪能したい!
という方もいるのではないでしょうか。
今回は、チーズと生ハムの相性についてご紹介します。
双方のマッチング知識を深めるだけで、チーズと生ハムの最高の食べ合わせに巡り合えるかもしれません。
■チーズと生ハムの相性が良い理由
チーズと生ハムの相性が良い理由。その理由の1つにアミノ酸が挙げられます。
チーズと生ハムは発酵食品と言われ、食材に含まれるカビや細菌・酵母などを利用し、発酵させます。
発酵をする際に、たんぱく質を旨味成分と言われているアミノ酸へと分解させます。
アミノ酸は全部で20種類。それぞれ酸っぱさや甘さなどの味が異なります。
そして各アミノ酸の含有量や種類によって食べ物の旨味に変化が生まれます。
チーズや生ハムのような発酵食品が奥行のある豊かな風味を持つのは、アミノ酸の働きが関係するからです。
チーズと生ハムの相性が良い理由として、双方ともに豊富なアミノ酸が含まれていることが挙げられます。
そして昔ながらの製法で作られたチーズには、アミノ酸の一種であるグルタミン酸が豊富に含まれています。
一方長期熟成を経た生ハムにはチロシンというアミノ酸が作られます。
上質な生ハムの表面には、結晶化したチロシンが現れます。
1年程度の熟成ではなかなか現れないと言われており、結晶化したチロシンは、良質なハモン(生ハム)の証とされています。
チーズと生ハムを組み合わせて食べることで、それぞれの食材がもつアミノ酸の相乗効果により、
さらに旨味が増します。昆布とかつお節などアミノ酸同士を組み合わせて旨味を高める方法と似ていますね。
■生ハム×チーズ ベストマッチの見つけ方
一口に生ハムとチーズと言っても、その組み合わせは無限と言っても過言ではありません。
せっかくであればベストマッチな組み合わせを見つけてみたいものですよね。
続けて生ハムとチーズの組み合わせ方をご紹介します。
□風味・クセ
生ハムは熟成期間や地域、原料となる豚によってその風味や味、クセが左右されます。
チーズも原料となる乳がヤギ・羊・牛のどれから作られるのか、
また発酵を促す微生物の種類により、その味わいは多様性を増します。
生ハムとチーズそれぞれの風味とクセを加味して組み合わせを見つけるのも1つの方法。
例えば比較的クセが少なく食べやすいプロシュートは、同じく優しいチーズの風味と爽やかな酸味を持つ
フレッシュチーズと組み合わせると食べやすく、お互いの良さを引き立て合います。
□熟成度
チーズも生ハムも共に熟成する期間を有します。チーズは熟成が進むにつれ、
軟らかくコクのある味わいに変化したり、深い味わいとなります。
一方生ハムも熟成期間が長くなればなるほど、白カビなどの菌の効果により発酵作用が増大し、
うまみ成分であるアミノ酸の量が増えます。
それぞれの熟成度に合わせてチーズと生ハムを組み合わせることにより、より風味豊かな味わいを楽しむことができます。
□生産地域
ワインとチーズ、ワインと生ハムを組み合わせる時、生産地域で組み合わせる方法があります。
もちろんチーズと生ハムも生産地域でチョイスすることにより、相性の良い組み合わせを見つけることができます。
イタリア・エミリアロマーニャ州は、パルミジャーノ・レッジャーノ発祥の地。
さらにイタリアの生ハムであるプロシュット・ディ・パルマも同じ産地です。
プロシュット・ディ・パルマの原料となる豚は、パルミジャーノ・レッジャーノの製造の際に出るホエー(乳清)
を飼料の一部として与えられ育ちます。
その結果プロシュット・ディ・パルマは、口に入れた瞬間、他の生ハムにはない奥深い独特の風味を感じることができます。
その風味は、発酵バターやナッツ、時にはドライパイナップルと形容される
パルミジャーノ・レッジャーノの風味と最高にマッチします。
それぞれの国や地域の風土を生かした製法で作られるチーズや生ハムは、
旨味のもととなるアミノ酸が凝縮されています。
ドリンクだけではなく、食材同士の相性を考えながら組み合わせをチョイスすることで、
その楽しみは無限大に広がるかもしれません。
贈り物や、自分へのご褒美にぜひ
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